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2025.02.05
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太陽光発電は雪の影響をどう受ける?リスクや対策について
こんにちは✨サンリストです😀
ここのところ、寒い日が続いていますね🥶
自宅の屋根に太陽光発電を設置しようと考えている方の中には、
雪の影響について不安を覚えている方も多いのではないでしょうか?
また、雪によるリスクや注意点がわからず、
太陽光発電の設置をためらっている方もいるかと思います。
積雪の多い地域で住宅用太陽光発電を設置することは可能です。
ただし、対策を施したり注意点を理解したりした上で
準備を進めるのが大切です。
そこで今回は、住宅用太陽光発電と雪の影響、
対策や注意点について分かりやすく紹介します。
住宅用太陽光発電の設置を検討していて
リスクを把握したい方や雪の影響はないのか悩んでいる方などは、
ぜひ参考にしてみてください。
太陽光発電と雪の影響
住宅用太陽光発電の設置場所は基本的に住宅の屋根なので、
雨や積雪による影響を受けやすい状況です。
まずは、太陽光パネルへの積雪による主な影響を3つ紹介していきます。
降雪による発電量低下
雪の日は、
晴れの日と比較して発電量の少ない状況になってしまいます。
太陽光パネルは、
太陽から降り注がれる光を太陽電池で吸収し、直流電気へ変換します。
また、パワーコンディショナによって交流電気へ再変換されます。
そのため、日照時間や日射量の減少は、
発電量の低下につながります。
一般的に雪の日の発電量は、
晴れの日に対して10分の1程度もしくは0まで落ちてしまう傾向です。
冬場の発電量を伸ばしたい方にとって雪の影響は、
非常に大きく注意しなければいけないポイントです。
雪の重みでパネルのヒビや架台の破損
雪の降る地域の中でも
1日や2日で1m以上の積雪量を記録している豪雪地帯は、
太陽光発電の破損といったリスクも存在します。
雪の重量は1㎥あたり50kg~500kgと、
密度によって変わります。
検知基準法では、
屋根の耐荷重を1㎡あたりの積雪量200kg以上と定められているので、
一定の雪の重みに耐えられる構造です。
しかし、太陽光発電を設置した場合は、
太陽光パネル1枚あたり1kg+架台の重量も上乗せされます。
積雪量が1mや2mといった状況では、
架台と屋根を接続している金具が屋根にめりこんだり
パネルのひび割れにつながったり、
屋根や架台の破損といったトラブルに発展する可能性もあります。
落雪による事故
住宅用太陽光発電を設置した場合は、
落雪による事故に気を付ける必要があります。
太陽光パネルに積もった雪は、
日中の温度上昇やその他理由から滑り落ちていきます。
雪の落下地点に人や物があると、
重大な事故につながりますし、
通行人に当たってしまうと賠償責任に発展します。
また、屋根およびパネルの雪下ろし作業を行っている際、
屋根から落下してしまうリスクもあります。
積雪量の多い地域で住宅用太陽光発電を設置する場合は、
発電量や収支バランスだけでなく
落雪事故によるさまざまなリスクに備えなければいけません。
太陽光発電の積雪対策
太陽光発電と雪の影響について把握したあとは、
積雪による事故や破損対策について確認していきましょう。
落雪防止金具の設置
落雪による事故のリスクを抑えるには、
雪下ろしだけでなく落雪防止金具の設置を検討してみましょう。
落雪防止金具とは、
屋根からの落雪を防ぐために設計された設備や金具のことです。
主な種類は4つで、以下に紹介します。
雪止め金具 | 屋根材の間に金具を差し込み、落雪量を軽減させる |
雪止め瓦 | 通常の代わりに落雪防止瓦を設置、雪が滑り落ちるのを防ぐ |
アングル型 | L字型の棒を屋根に取り付けて、屋根から雪が滑り落ちるのを防ぐ |
金網型 | 金網型の落雪防止設備を屋根の端に取り付ける |
金網型は、
太陽光パネルの設置された屋根に取り付けられるケースが多く、
住宅用太陽光発電を検討している方におすすめです。
落雪防止設備を取り付けたあとは、
屋根やパネルに雪が積もります。
その後は、日中の太陽光や気温上昇によって少しずつ融けていき、
雨どいを伝って流れていく仕組みです。
雪国仕様の太陽光パネルを選ぶ
雪国仕様の太陽光パネルや架台を選ぶことが、
太陽光発電設備の破損を防ぐ上で重要なポイントです。
海外の太陽光パネルは、
一般的に積雪耐荷重2,700Pa程度です。
積雪量に直すと1m台まで耐えられる設計となります。
しかし、豪雪地帯で設置した場合、
破損してしまう可能性があります。
ご注意くださいね。
発電量低下に備えて蓄電池を設置
降雪・豪雪地域での
住宅用太陽光発電で悩むポイントの1つが発電量低下なので、
家庭用蓄電池による対策を施してみるのもおすすめです。
家庭用蓄電池は、住宅用太陽光発電と連携可能な
蓄電容量10kWh前後の小型蓄電池を指しています。
近年では多彩な機能を持った最新モデルも開発されていて、
自宅の消費電力量に合わせた蓄電・放電も可能になりました。
雪の日は、発電量が0になってしまう場合もあるので、
事前に発電した電気を家庭用蓄電池へ充電しておきます。
あとは、
雪の日の中で電力消費量の多い時間帯に蓄電池を使用すれば、
発電量0でも電気料金削減効果を得られます。
雪の影響受ける地域は太陽光発電に不向き?
太陽光発電と雪の影響について確認した方は、
「住宅用太陽光発電に不向きなのか……」と
心配になってしまう方も多いかと思います。
積雪量の多い地域は、
必ずしも太陽光発電に不向きという訳ではありません。
そこで最後は、
雪の多い地域で太陽光発電を行うメリット、
不向きかどうかについて紹介していきます。
台風の影響を受けにくい地域が多くメリットもある
積雪量の多い日本海側や東北地方などは、
台風のルートから外れている・台風の勢力が弱まった上で
通過しているケースの多い傾向です。
台風や暴風の際は、
太陽光パネルの破損や飛散、架台の破損、
ケーブル切断といったリスクも高まります。
また、台風による冠水で、
設備の水没および故障につながります。
このように太陽光発電を設置する際は、
台風の影響を受けにくい場所を選定するのが大切です。
積雪量の多い地域は、
台風の影響を受けにくい・勢力の弱い環境でもあるので、
夏や秋に事故リスクを回避しながら発電量を伸ばせます。
夏場の気温上昇による影響を受けにくい
積雪量の多い地域は、
他の地域と比較して涼しい気候です。
そのため、初夏や夏に効率よく発電し続けられます。
太陽光パネルは高温に弱く、
気温25度を超えると1度上昇ごとに0.5%程度の発電効率低下という
事象も起きてしまいます。
東北地方や積雪量の多い地域の中には、
気温40度まで達しにくい気候の地域もあります。
つまり、冬は発電量を伸ばせなくとも、
初夏や夏により多くの発電量を記録することが可能です。
太陽光発電は雪の影響を受けやすいので故障対策が大切!
住宅用太陽光発電は、
設置環境の関係から雪の影響を受けやすい状況です。
雪の日は発電量0の場合もありますし、
積雪による破損や落雪事故リスクも想定されます。
ただし、夏場涼しい気候の地域も多いので、
春や初夏・夏に効率よく発電することが可能です。
毎年降雪のある地域に住んでいる方や
雪対策しながら太陽光発電を設置してみたい方は、
今回の記事を参考にしながら太陽光発電や蓄電池を
比較検討してみてはいかがでしょうか?
ぜひ、些細なお困りごとでもお気軽にサンリストまで💁♀️✨